ストライダー(スポーツ)カスタム① アヘッドステムに交換してハンドルを遠くにして前傾姿勢に。
3歳になった娘に、ストライダー(スポーツ)を買ってあげました。
とくにストライダーのレースに出させるわけではないので、あくまでも普通のスポーツです。ストライダーで楽しく重心移動を身につけることができ、自転車への移行を早くして、できれば5歳までに補助輪を取ってあげるたいなと思って購入しました(私が早く一緒に自転車乗りたいのでw)
上のお兄ちゃんもストライダー的なバイクに乗せてたので、補助輪がすぐ取れました。
で、ストライダーを購入された方のうち、レース志向な方以外はほとんど購入時の状態で乗せていると思います。子供ももちろんわからないので、それでも乗っていると思いますが、一度よく観察してみてください。
ストライダー自体は、ヘッドチューブアングルがきつく、ハンドルを高くすればするほど、ハンドルが体に近づいてきてしまうため、窮屈になります。となると、ほぼ体は直立のママチャリ状態で乗ることになるため、シートにどか座りになります。
実際に、↓は3歳になったばかり頃の写真ですが、ハンドルを一番下げた状態ですでにこんな感じでピッタリというか、既に体がだいぶ起きていました。
3歳直後でこれなので、もう少し体格が大きくなると、ハンドルがとても窮屈になって上体が完全に起きてしまいます。
自分でもやってみるとわかると思いますが、上体を起こして椅子に座った状態で、脚だけの力で前に進む動作をすると結構疲れます(^^;また、サドルにどか座りになると全体重がサドルに乗ってしまい、そもそも固いストライダーのサドルではお尻も痛くなります。
もし、ストライダーをあまり乗りたがらないお子さんがいるとしたら、もしかしたらこのあたりが原因かもしれません。
そこで、ロードバイクと同様に、ハンドルをもう少し前に出してあげれば、上体を少し前傾にし、お尻への荷重を減らして、ハンドルと脚に体重をかけられるようになります。
前傾といっても↑の私ほどの前傾ではなく、体が少し斜めになるくらいでいいので前傾にしてあげると乗車中のバランス的に安定しますし、前のめりになった上半身の重さを利用して、脚を後方に蹴りだすことになるので、前に進む動作が楽になります。
というわけで、ストライダーをお持ちの皆さん、
4歳になる前にはぜひハンドル回りを見直して、少し前傾姿勢が取れるポジションにしてあげましょう!
そのために、今回は純正ハンドルをごっそり換えて、ロードにも付けるステム(アヘッドステム)に交換して、ハンドルを遠くに出すことで前傾姿勢になるようにカスタムしたいと思います。
なお、ストライダーもいくつかのメーカーからアフターパーツが出ていますが、正直どれも結構高い。。ニッチな市場なのは理解できますけどね・・・
↓これで1万オーバーとかザラです。さらっとお金出せる方は手っ取り早くこちらをどうぞ~
自分はストライダーのレースに出させるわけでもないですし、そもそもストライダー自体に乗れる期間は短いので、極力安価に済む方向でカスタムしたいと思います(^^; 自転車は今後ずっと乗れるので、その分の資金は自転車につぎこんであげた方がいいかなと・・・
なお、当ブログで言うストライダーは、普通の”スポーツ”です。
競技志向の方が多く購入しているアルミ製の”プロ”ではありませんので、ご注意ください。
まずは、ストライダーのハンドルのクランプを緩めて、ハンドルを引き抜きます。なお、ハンドルのクランプはもう使いませんので外したままで結構です。
普通のロードバイクと同様に、ステムを付けたいところですが、そのままではステムの取付けができません。
そこで、使うのがアヘッド変換コラムです。ママチャリの魔改造なんかに使うやつです(ぇ
ストライダーのコラム内部に差し込む部分が22.2mmのもので、ステムを取り付ける部分が28.6mmのものであれば、他でも全然大丈夫です。
単にAMAZONで1000円と安かったので自分は↑にしました(^^;ストライダー用のアフターパーツだと3000円前後もしますからね・・・
次に、変換コラムをコラム内部に差し込みます。
変換コラムの中にある六角ボルトを締めることで、変換コラム下部が押し広げられてコラム内で固定されます。適度なトルクで締めてください。
なお、ロードを弄ってる方は気づくと思いますが、ストライダーのフォーク部分にはベアリングが入ってないので、玉押しなる行為が必要ありません。なので、ガタがおきやすいのでステムを取り付けるときにはフォークを押し上げるようにして、ヘッドチューブとの隙間がないように注意して取り付けましょう。
なお、可動するパーツ部分にはデュラグリスを塗ってみましたw多少スムーズになればいいなと。
で、あとはステムを取り付けるだけ・・・
なんですが、極力前傾姿勢をとらせるために一番低い位置にステムを付けようとすると、コラムが1~2cmほどステムの上に飛び出てしまうと思います。見た目も悪いし、万が一ここに胸を打ったりするとケガをするので思い切ってカットしましょう。
このパイプカッターはいろいろ使えるのでぜひ工具箱に。30mmくらいまでの対応のものであれば自転車弄りには十分だと思います。刃を換えれば他の物もいけますし。
コツは、最初は少しずつ刃をしめてから回すことです。一気に締めて回そうとすると刃が曲がったり壊れます。0.5mmくらいの溝が出来てくると、どんどん切れていきますので、少しずつ刃を締めて力をいれて回しましょう。
今回カットした部分もそこそこ分厚いアルミですが、5分もかからずにカットできると思います。カットした面はやすりで磨いてバリを取りましょう。
綺麗にツライチになりました。
※なお、準備するステムによってクランプする部分の高さが違うので、ちゃんと現物合わせしてからカットしましょう。
ステムの長さは、お子さんの体格によって違うと思いますが、4歳程度であれば50mm程度のステムで十分かなと思います。ロードみたいに100mmとかは長すぎると思います。体格の大きい子や手足の長い子は70mmくらいでもいいかもです。
うちはとりあえず余ってた40mmのステムを付けてみることにしました。
ステムは普通に売ってるアルミのもので充分です。
ストレートであれば
などが安価ですし、
もし高さを上げたければハイライズのものでもいいと思います。
そもそもロードバイク乗りの方なら、きっとステム沼の時期もあったでしょうからw、いくつか不要なステムが部品入れの中に転がっていると思うので、それを流用すればいいかと。
あとはコラムに付属のキャップをつければいいのですが、衝突したときとかクラッシュ時にステムで胸を打つとケガしそうなので、対策として、娘のお気に入りのぬいぐるみを開腹しw、綿をパンパンに追加して、マジックテープの片面を縫い付けて、ステム上部にマジックテープで固定しました(^^;なんか可愛らしくていいかなと。
もう少し無骨な感じでもよければ、ウレタン製のコーナーガードを100均とかで2つ買ってきて、ステム部分に巻き付けてあげれば十分かなと思います。
お金持ちな方は素直にアフターパーツをオススメします(^^;
やはり一番スッキリですね。
http://cycleparktomy.com/product/tomy-stemcover
最後にハンドルを取り付けて完成です。
ハンドルは普通にストレートでもいいですし、ライーザーバーでも、BMX用でも、ブルホーンでも、体格にあってさえすればいいと思います。ドロップはネタとしては面白いですが、たぶん幼児には使いづらいかと(^^;
自分はシンプルに、余ってたストレートのカーボンハンドルにしました。
長さは380mmと短いです。もう少しカットしてあげた方が今の娘にはいいかもですが、あとあと使えなくなるのでそのままで・・・(貧乏性 エンドバーをつけてもいいかもですね。
これで娘を乗せてみるとこんな感じになります。従前はサドルの真上にあった頭が、少し前に出て前傾姿勢になりましたよね。
走らせてみたとこと、なんか漕ぎやすい!とのこと。
たしかにこちらも小走りじゃないと追いつけないくらいの速度になりました。
これで子供の成長に合わせて、ステムの長さ・角度・ハンドルを換えられるようになるので、あとはサドルの位置とあわせて調整してあげれば、5歳くらいまでは十分に対応できるんじゃないかなと思います。
費用対効果抜群で簡単なカスタムなので、おすすめですよ~