ロードに子供用キャリアの取り付け方法と注意点をまとめたいと思います。検討している方は購入前に要確認ください。
※最後にも書いていますが、自己責任で取り付けてください。当方では責任とれません。
我が家の土日のお買い物はほぼ自転車でこなしていたのですが、2人目が生まれてからは常に車生活でした。が、2人目もそろそろキャリアに乗せてもいい月齢になってきましたので、早々に自転車用子供キャリアを購入しました。
購入したのは、Weeride(ウイライド)のカンガルーキャリアで、ロードにも装着可能な、現状では唯一の製品かと思います。
トップチューブと並行に、ヘッドチューブ部分とシートポストを繋ぐように鉄製のベースを取り付け、その上に椅子を乗せるという、とても理にかなった設計です。ママチャリみたいに、ハンドルやリア周りに座らせるのではなく、トップチューブ部分に座らせるので重心的に安定しますし、何よりも強度的に安心です。
万が一転倒してしまった場合でも、抱きかかえるようにして守ってあげられますし、乗ってるときも互いに安心ですよね。
早速、街乗り用に降格(サーセン)している、るーべちゃんに取り付けたいと思います。
ちなみに、製品の注意事項にはロードバイクには不可となっていますが、結果的には取り付けられました。
※不可となっている理由は、主に下記の1)~3)だと思いますが、ある程度自転車を弄れる方であれば、調整次第で問題なく装着できます。
ロードへの取り付け時の注意点は大きく4つあります。
購入前に要確認ください。
1)ハンドルを上げる
要は、STIのブラケット部分を握ったときに、子供が十分に座れるくらいの空間が確保できるかどうか、そのためには前傾⇒アップライトなポジションに変更する必要があるということです。なので、かっこ悪いのは我慢してハンドルを上げましょう。
下記の点がクリアできるかを確認してください。
・ベース部分を取り付けるために、ステムの下に余裕があるかどうか(最低でも15mm程度)
⇒これ一番重要です。
大抵のロード乗りの場合は、ハンドル落差をかせぐためにステム下のスペーサーは薄いものを入れるようセッティングしているのではないでしょうか。
ですが、このキャリアのベースを取り付けるには、↑写真のようにヘッドパーツの上ワン部分とスペーサー付近に金具の固定が必要になります。よって、フロントフォークのコラムをカットしすぎていて、ステムの下に隙間がない場合はそもそも取り付けできません。フォーク交換が必要です(※出費大)
見た目かっこ悪いですが、ステム下に目一杯スペーサーを入れて、ハンドルを上げましょう。
・ステムを上向きにつけるなど、アップライトなポジションにできるか。
⇒手持ちのステムを裏返して角度的にアップになればいいですが、±0度なステムだと交換が必要だと思います。また、私は腕が長いので不要でしたが、可能であればステムを短くしてハンドルを近くするとなおよいと思います。
・・・いっそフラットバー化すれば話は早いですね(※出費特大)
いずれにせよ、ハンドルの高さはサドルと同じかそれ以上になるように調整が必要なので、ご自身のロードで可能かどうか確認ください。
2)サドルを下げる
カンガルーキャリアの椅子をつけると、トップチューブの7割くらいを占めるので(↑写真参照)、いつものように停車時にサドルの前に降りられません。
つまり、サドルに乗った状態でもすぐに両足を地面に着ける状態にする必要があります。でないと、咄嗟のときに乗せてる子供が危険です!!
・両足が着くくらいまでサドルを下げてもシートポスト部分に余裕があるかどうか。
⇒2番目に重要です。
フレームサイズが大きくて、シートポストがほとんどフレームに埋まってる場合は取り付け出来ません。ベースの金具が入るにはこちら側も最低でも15mmは必要です。
ただ、両足が着くほどサドルを下げると、相当ペダリングしづらくなります(^^;おまけに椅子の部分が邪魔で、がに股にもなるので本当につらい(ぉ
ま、どのみち子供を乗せて速度は出さないでしょうし、完全街乗り仕様と割り切って我慢するしかないですね。
3)固定時にヘッドチューブの動きを阻害しない
これが面倒な点です。
MTBとか一部のクロスバイクは、↓の参考写真のようにヘッドチューブが長い(=トップチューブよりも上に突き出している)ので、そこにベースの金具を固定すれば何の問題もありません。
一方、ロードバイクは基本的にハンドルを低く設定するために、ヘッドチューブが↑みたく突き出していないのがほとんどです。よって、このキャリアのベースを固定するには、ステム下のコラム部分に締めるしか方法がありません。
ですが、お分かりのように、ここはハンドルを左右に動かす際に可動部分になりますので、固定をきつく締め過ぎるとハンドルが動かず直進専用車になります(ぉ
かといって、締め方が甘いとガタがでるので、ちょうどいい塩梅に調整する必要があります。少し締めてはハンドルを持ち上げて軽く左右に動くか確認、を繰り返して、全くガタが出ないけどちゃんと固定されている状態になるまで調整してください。
ちなみに、ベース固定部分の内側の樹脂パーツ部分がどうしても擦れる(↑写真参照)ので、気休め程度に接触部分に薄くグリスを塗っておきました(^^;上ワンとスペーサーがベトベトになるのはちょっと嫌ですが、いたし方ありません。
4)タイヤは25C以上にすべき
これは最もイージーな問題ですが、取り付け後の試走はタイヤを23Cのままで、子供と同じくらいの重さ(8kg程度)の荷物を乗せてみました。
すると、とてもバタバタして乗り心地も悪いし、歩道の段差でリム打ちしそうだしで走る気になりません。。。25Cに変えると随分マシになったので、いつもよりタイヤを太くすることをオススメします。
結果、こんな感じの仕上がりになりました。うぅ・・・ハンドル回りがダサいです。。
最後に・・・大事な大事な子供を乗せるので、取り付けは慎重に&自己責任で行いましょう。必ず近所を試走してみてから乗せてください。
当方のロードには上記のとおりちゃんと固定できて乗せても問題ありませんでしたが、他のバイクだとどうかはわかりません。
私は一切責任はとれませんので、あしからず。
⇒後日、街乗り用のパレット(クロスバイク)を購入したので、そちらに移設しました。