とうとうこんないかついホイールに手を出してしまいました’(笑)
個人的にはリムブレーキを使ってる間は、カーボンホイールになんて手を出すまいと思っていたのですが、息子がチームの練習会で走ったりする際に、他の子達がBORAとかコスカボとかディープリムを普通に履いてて、高速巡行で付いていくのが大変とのこと。
「機材差は気にせずにまぁがんばれ」とか、だましだましで半年ほど経ちましたが、たしかに先日の練習の走行ログを見ると、35~45km/hで巡行してたり、アップダウンの多いコースを走らされているので、たしかにローハイトリムでは限界があるのかなぁと思いました。 息子が本気で走るようなら、いずれ最新のディスクロード&カーボンホイールを新調してあげようとは思っていたのですが、それまでの間少しでもモチベが上がればと思い、たまたま中古で安く売っていたので買ってあげることにしました。(私も試してみたかったというのもありますw)
購入したのはEASTONのEC90 AERO55の、チューブレスクリンチャーモデルです。2014モデルのようです。
どのみち普段使いはしないホイールなので、チューブラーのほうが軽量でいいかなとも思いましたが、万が一のパンクの場合でもチューブ運用できるこのタイプの方がなにかと安心かなと。。
中古で小傷はありますが、前輪はフレもなくベアリングもスムーズでした。
後輪は反フリー側のベアリングが少し渋いのと、一箇所わずかにフレ(1mmないくらい)があるので、後日ショップにお願いしてみようと思います。
重量計測したところ、
前輪が755g
後輪が855g
で、合計1610gでした。
元々、息子用のバイクに履かせていたEASTONのEA90AEROがリムテープ込みで1600g(前が680g、後が920g)なので、総重量はほぼ変わらないのですが、前後の重量差が少なくなり、特に重さを感じる後輪側が軽くなったので結果的によかったのかなと思います。
試走前にまずはハブのメンテをば。
かなりラチェット音が大きかったので、グリス切れを想定していましたが、あけてみるとやはりほぼ切れかけていました(^^;てか、サビ?茶色いんですが・・・
このEASTONのECHOハブは性能もぴか一ですが、メンテナンス性も優れてます。(ベアリングの圧入はさすがにショップ案件ですが・・・)工具不要でフリーをメンテできるので、年に一度くらいはやったほうがいいかなと思います。
こんな感じでラチェットのツメと金具を、細めの工具で外します(なくさないように)
少し角度がついてると楽なので先端を曲げてます。
それぞれグリスを塗ったあと、ラチェットのツメと金具をフリー側の溝にセラミックグリスを塗ってもどいして、スポンとフリーをつけるだけ。はみ出た分をふき取って完了!
↑はたぶん塗りすぎですw大量にはみ出ましたので、もっと薄くて充分です。
はみ出した図w
ハブ周りはデュラグリスだと硬すぎるので、カンパグリスと同じくらいの柔らかさという↓のグリスがオススメです。
タイヤは本当はチューブレスがいいんでしょうが、余っているIRCのクリンチャー24Cが勿体ないので、当面はクリンチャー運用です(^^;40mmバルブのチューブに、30mmのエクステンダーをかましています。
シュワルベのチューブは、バルブコアが取り外せるので延長できます。
55ミリハイトですが、1.5cmほどバルブがでました。
で、タイヤをいつもどおり取り付けるのですが、28mmというファットリムのせいなのか、タイヤとの相性なのか、硬くてビードがあがりませんww チューブレスタイヤが硬いとは聞いていたのですが、クリンチャーでも硬いのかと・・・orz
仕方ないので、↓このレバーを購入してやっとあがりました。チューブレスではないですが充分に使えます。手の皮がむけそうになるのでメンテグローブが欲しいですね。出先でパンクしたときが思いやられます・・・
で、カーボンホイールにした際に忘れちゃいけないのがブレーキシューの交換。
新品時にはスイスストップのイエローが付属するようですが、あちこちでリムの攻撃性が高いとのうわさを聞くので、それより少し制動は落ちるけど、攻撃性が低くてロングライフというブラックプリンスを買ってみました。
ファットリム&ブラックプリンスのシューの厚みもあり、ブレーキキャリパーはほぼ全開に近いです(^^;勿論操作には問題ないですが、ダイレクトマウントなどのキャリパーだと要注意ですね。
と、夜な夜な作業をやって、週末に試走してみました。
比較対象は、自分用メインのアルミのローハイトなEA90SL(↓参照)です。このアルミで2週間前に走った記録(これも結構自己新で頑張った方)と、カーボンディープを履いた場合とで、どれだけ違うか試してみました。
(もちろん気温や風は条件違いますが、体調的にはどちらも万全でした)
結果、
速っ!&意外と重さ(+100g)を感じない
でした。
ゼロスタートだと、100g軽いアルミのEA90SLのほうが楽な気はしますが、20km/h超えたあたりからするすると加速していきます。35km/h巡行で頑張って踏み続けなくても結構進んでいくので、速く走りつつ脚を温存できるんじゃないかなと。
おかげで、特に頑張ったわけじゃないのですが、ほぼ平坦な30kmの遠賀川サイクリングロードで大幅な自己新(▲4分短縮)がでました。途中で停まって写真撮ったりしたにもかかわらず。
また、少し長めの登板についても自己新がでました。
↑のタイム比較のように、タイム差を広げたのは前半の緩斜面で、ホイールの重さはまだ感じないので伸びているのですが、中盤以降、少しずつ勾配がきつくなってくると、ほぼローハイトなEA90SLとの差はなくなり、速度も同じ程度に落ち着いています。最後の伸びは意識的にダンシングしてもがいたのでその差です(笑)
で、もう少し斜度のきつい潮見公園のヒルクライム(平均7%)でも、過去の自己ベスト+1秒(こちらも比較はEA90SL)ということで、100gの重量増はありつつも、その重さを剛性や反応の良さで補っている感じでほぼ同タイムでした。
もっと激坂な10%オーバーが続くようなヒルクライムだとさすがにしんどそうですが・・・
なお、潮見公園から下るときは▲13%程度のダウンヒル箇所もありますが、通常のシューに比べて少しだけ効きが悪いかな?レベルで、握りこむにつれて制動力が高まっていく感じは好みなタッチでした。下った直後にリムを触ってみると、ホッカイロ程度に暖かい程度なので、長時間でなければ問題なさそうです。
が、帰宅してシューを見てみると、黒光りしてる箇所が。。。これって若干溶けて硬化してるような・・・
ちなみに、よくイベント等でカーボンリムのバイクから聞こえる「ヒュルヒュル~」という甲高い音は一切なりません(^^;リムとシューの相性なのでしょうが、私の組み合わせだと普通よりわずかに大き目な「シャー」という音だけです。ちょっと残念(ぇ
(総評)
私的にはアルミのEA90SLで充分!(ぇ
いや、中古で破格に安かったのでこのカーボンディープには十分満足なのですが、もし新品で30万も出すかといわれると、それなら10万のEA90SLのほうがコスパいいのかなと私は思います。35km/h以上で巡行するような走りをしない限り、少なくともEA90SLで何の不満もありません。ブレーキング時だけでなく、持ち運びや立てかけるとき、タイヤをはめるときも、何かとカーボンホイールは気を遣いますし。。。
見た目は間違いなくカーボンディープの圧勝ですけどね(^^;趣味なんで本人が満足すれば何でもいいといえばそれまでなんですが、 客観的に性能と用途でみれば、私には無用の長物かなと。
以上、EC90 AERO55の簡単なインプレでした。
息子も普段使いはなるべくさせないでおこうと思います。
↑息子用のバイクに履かせてみました。ちょっと速そうやん(ぉ